
こんにちは。パンタグラフの中谷です。
さあ、世の中は選挙モードに突入しましたね。
寒い気温の中、熱い戦いを期待しましょう!
さて、そんなことは置いといて・・・
今日はこのテーマで話をしてみたいと思います。
「間違いだらけの問題解決技法!?」です。
皆さんは、
「問題解決って、なんとなくやっているけど、これで合っているのかな?」
そんなモヤっとした感覚を持ったことはありませんか?
実はこれ、かなり多くの人が感じています。
しかし本人たちは一生懸命やっている。
でも、なぜか問題が解決しない。
あるいは、同じ問題が何度も再発してしまう。
今日は、そんな「よくある問題解決の落とし穴」を整理しながら、
本当に機能する問題解決の考え方についてお話ししていきます。
結論からいきますね!
問題解決がうまくいかない最大の理由は、
技法の問題ではなく、問題の“捉え方”が間違っているからです!
では、なぜそう言い切れるのか。
順番に見ていきましょう。
目次
問題解決が難しいと感じる理由、全部出してみた
まずは、現場のリアルな声からです。
問題解決研修の冒頭は、いつも参加者の皆さんに
「問題解決で難しいと感じていること」を出してもらいます。
すると、出るわ出るわ。
- 部署をまたぐと調整が大変
- 既存ルールに縛られて新しい発想が出ない
- 周囲を説得できない
- 世代間のコミュニケーションが難しい
- アイデアはあるが形にできない
- リスクが読めない
別のグループでは、
- 相手の質問の意図が読めない
- 自分の問題意識が共有されない
- 初歩的ミスの原因が分からない
- 表面的な問題しか見えない
- 解決策が本当に正しいのか不安
- 0か1では割り切れない「政治的対応」が難しい
さらには、
- 意見を発信するのが苦手
- 原因や対策をうまく説明できない
- 周囲との温度差がある
- 複数要因が絡むと真因が分からない
- 優先順位がつけられない
……いかがでしょうか。
「あるある」と思った方も多いのではないでしょうか?
でも、ここで一つ冷静に考えてみてください。
これらの悩み、
問題解決“技法”の話でしょうか?
実はほとんどが、
「問題の設定」「問題の捉え方」「前提のズレ」
ここに集約されます。
問題とは何か?ここを間違えると全部ズレる
ここで、問題解決の超・基本から確認します。
問題とは何か。
答えはシンプルです。
問題とは、「あるべき姿」と「現状」のギャップです。
これ以上でも、これ以下でもありません。
- あるべき姿:こうなっていたい状態
- 現状:今どうなっているか
- ギャップ:その差分
このギャップそのものが問題です。
にもかかわらず、多くの現場では、
- 困っていること
- 不満
- 愚痴
- 対処したいこと
これらを全部まとめて「問題」と呼んでしまっています。
はっきり申し上げます。
これでは、問題解決は始まりません。
なぜなら、
問題は自然発生しないからです。
問題は、
「あるべき姿」を決めた瞬間に初めて生まれます。
ゴールを決めずに走るマラソンがないのと同じです。
まずはゴール。話はそこからです。
ここが致命的!「解決策」から考えてしまう病
研修で非常によく見られるのが、これです。
問題を聞いた瞬間、
「じゃあこうしたらいいんじゃない?」
と、即・解決策が出てくる。
お気持ちはよく分かります。
前向きですし、行動力もあります。
でも、これが一番危険です。
なぜなら、
問題が定義されていない状態での解決策は、ほぼ的外れだからです。
例えば、
「学生からの問い合わせが多い」
これを問題だと思って、
「チャットボットを入れましょう」
「FAQを充実させましょう」
と話が進むケース、よくあります。
でも、ちょっと待ってください。
- 月に何件なのか?
- 本当は何件が理想なのか?
- なぜ多いと困るのか?
これ、整理されていますか?
整理すると、
- 現状:月100件問い合わせがある
- あるべき姿:月80件にしたい
- ギャップ:20件多い
ここまで来て、ようやく「問題」です。
解決策は、
このギャップをどう埋めるかの話なんです。
問題解決には2種類ある。ここ、超重要です
ここで、多くの人が知らない、でも超重要な話をします。
問題解決には、2種類あります。
① 回復型問題解決
- 本来あるべき状態から悪化している
- 元に戻したい
例えば、
- 残業が増えた
- 不具合が発生した
- クレームが増えた
この場合、
「なぜ悪化したのか?」という原因があります。
だからやるべきは、
真因追究です。
② 創出型問題解決
一方で、
- 特に困ってはいない
- でも、もっと良くしたい
例えば、
- 新商品を作りたい
- 新しいサービスを考えたい
- 業務を進化させたい
この場合、
原因は存在しません。
現状は悪くないからです。
ここで「なぜなぜ分析」を始めると、
ほぼ確実に迷子になります(笑)
創出型に必要なのは、
仮説思考です。
「こうしたら、こうなるんじゃないか?」
この発想です。
この2つを混同していると、
問題解決は確実に迷走してしまいます。
真因追究でよくある勘違い
回復型問題解決で欠かせないのが「真因追究」です。
ここでも、よくある間違いがあります。
それは、
現象を原因だと思ってしまうこと。
例えば、
・残業が多い
→ 業務量が多い
ここで止まってしまう。
でもこれは、
現象を言い換えただけです。
本当に考えるべきは、
- なぜ業務量が多いのか?
- なぜ分散できないのか?
- なぜ調整に時間がかかるのか?
掘って、掘って、掘り下げる。
有名な「風が吹けば桶屋が儲かる」の話が、
ここで効いてきます。
一見つながらない事象も、
階層を下げていくと論理的につながる。
真因とは、
それが解消されれば、一つ上の問題も解消される原因です。
「少子高齢化だから仕方ない」
これ、真因っぽく聞こえますよね。
でも、それが解消されたら、
目の前の問題は本当に解決しますか?
ここ、ぜひ自分に問いかけてみてください。
問題発見は「違和感」から始まる
では、問題はどうやって見つけていけばいいのででしょうか?
残念ながら問題は、いきなり明確な形で現れません。
多くの場合、
- なんかおかしい
- やりにくい
- 無駄が多い気がする
こうした違和感から始まります。
ここで重要なのが、
「慣れていない人の声」です。
新入社員、異動者、外部の人。
いわゆる「よそ者」の視点。
ベテランほど、
違和感を感じなくなります。
だからこそ、
「それ、普通じゃないですよ」
この一言を、軽視しない姿勢が重要です。
皆様の組織、これできてますか??
組織の問題発見力は、
ここで決まるといっても過言ではありません。
数字とデータは、最大の味方です
次に、問題解決を進めるうえで、
避けて通れないのが数値化です。
・多い
・少ない
・時間がかかる
・コストが高い
これらは全部主観です。
数字にすると、
・月100件
・平均15分
・他社比20%高い
一気に、
共通言語になります。
説得力も段違いです。
感情ではなく、
事実で話す。
問題解決の現場では、
これが一番の近道になります。
人を動かすのは「好き」じゃなく「必要」
最後に、とても現実的な話をします。
問題解決は、
一人ではできません。
必ず誰かを巻き込みます。
そのとき、
「共感してほしい」
「好きになってほしい」
と思っていませんか?
でも、現実はこうです。
人は、
嫌いでも、必要だと分かれば動きます。
薬がまずくても飲むのと同じです。
だから伝えるべきは、
- なぜ必要なのか
- やらないとどうなるのか
- データや事実は何か
感情ではなく、
必要性です。
いかがでしたか?
問題解決がうまくいかないとき、
技法を疑う前に、ぜひここを見直してみてください。
- 問題をちゃんと設定しているか?
- 回復型と創出型を混同していないか?
- 解決策に飛びついていないか?
- 真因まで掘れているか?
問題解決は、
センスではありません。
考え方の順番です。
この順番が整えば、
技法はちゃんと機能します。
ぜひ、明日からの現場で、
一つでも意識してみてくださいね。
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。