
こんにちは。代表の中谷です。
いよいよ9月に入りましたね。
秋生まれの僕は秋が大好きです!
エンジンフルスロットルで頑張りたいと思います!!
さて、今回は「第一印象」について私の過去の経験を元に
考えていきたいと思います。
第一印象はとても大切だということは、いろいろな場面で
多くの方がおっしゃいます。
第一印象が悪いと、後からの挽回は難しいといった話も
よく聞きます。
一方、第一印象が良くない状態から後できちんとした姿を見せれば
ギャップでむしろ評価は高まるという人もいます。
皆さんは第一印象についてどのように考えますか?
私自身の結論は・・・
・・・
・・・
・・・
「場面によって異なる」
です。
すいません、最初からふわっとした答えで失礼しました。
基本的に第一印象はとても大切だと思っています。
しかし、ギャップを狙うというのも一理あるとも思っています。
ただし、ギャップで評価を高めるためには絶対必要な条件が
あります。
その条件が整っていなければ、ギャップで評価を高めることは
成立しません。
その条件とは・・・
「定期的にそれなりの頻度で顔を合わせる環境があること」です。
職場の同僚などはこの条件にあてはまりますね。
ギャップを感じてもらうためには、第一印象が仮に悪かったとしても
その後も必ず顔を合わせるということが絶対条件です。
第一印象が悪いことで次に会うことがなければ挽回のチャンスは
二度と来ないですもんね。
例えば、飲食店の店員の態度(第一印象)が悪かったら、
もうそのお店には行きませんよね。
となると、上記の条件にあてはまる環境ってそんなにたくさんありますか?
以外に少ないのではないでしょうか。
この条件にあてはまらない場面では第一印象はやはり良いに越したことは
ないと思います。
では、ここで私が第一印象の重要性についてストンと腹落ちした
過去の経験についてお話します。
時は約23年遡ります。
私が新入社員で入社した会社時代の話です。
その会社は当時東証一部に上場したての昇り調子のIT企業でした。
その会社の採用面接、その中でも最終面接が非常に変わっていました。
最終面接は社長と他2名、計3名を相手に行われました。
私は緊張しながら面接が行われている部屋にノックして入室。
その後、椅子の横まで歩いていき、挨拶をして着席しました。
まあ、一般的な面接の流れですよね。
すると、着席してすぐに
「はい、もう結構です。退席していいですよ」と言われました。
私は何のことかわからず、何か気に障ることでもしたかな?と。
もちろん、何の手ごたえもなくその場を去りました。
当然「落ちた・・・」と思いました。
しかし、なぜか合格したのです。
最終面接の場では、ほぼ学校名と氏名しか伝えてないのに受かったのです。
不思議に思いながら私が受かった会社の就活用掲示板をネット上で見ていると、
・なんなんだあの会社、あんな面接で自分の何がわかるんだ!!
・ふざけるな、名前しか言わない面接なんか聞いたことない
・あんな面接で落ちるなんて納得いかない
など、面接に対しての不満のコメントがたくさんありました。
つまり、変わった面接は私だけではなかったのです。
しかし、その中でも受かった人と受からなかった人がいたことになります。
その後、時は流れ入社前の10月1日に内定式があり、
会社に集まってイベントがありました。
その時は入社予定の同期約40名と、社長をはじめとした役員方および
先輩社員が出席し、グループに分かれての懇親がはかられました。
その時に社長と直接話ができる場があったので、その時に
何を血迷ったか最終面接の件を社長に質問してしまいました。
【私】
社長、少しよろしいでしょうか?
【社長】
なんだい?
【私】
実は、採用時の最終面接のことで伺いたいことがあるのですが・・・
【社長】
ん、あれかな?
面接で何もしゃべらせてもらえなかったとかそんな話かな?
さすが社長!
全てを語らなくてもこっちが言いたいことがわかっている。
当時はさすがだなと思いましたが、今振り返ると同じようなことを
よく質問されていたのかもしれません。
さて、続きです。
【私】
はい、そうです。
なぜ最終面接はあのような形だったのでしょうか?
落ちた人の中には不満に思っている人も少なくなかった様子なので
(←勇気がすごい笑)
【社長】
まあそうだろうね。君たちにはまだその意図はわからないかもしれないね。
せっかくだから理由を説明してあげよう。
【私】
ありがとうございます。
【社長】
まず、何も話していないのに私の何がわかるんだ?
ということについてだが、君も含め最終面接の前には面接が2回
あったよね?
【私】
はい。
【社長】
その時はいろいろな話を聞かせてもらっていると思う。
当然、その時の面接の内容は事前に私は全て目を通しているよ。
だから、同じことを重ねて聞く必要はないんだよ。
【私】
そうだったんですね。知りませんでした。
【社長】
とはいえ、なぜ最終面接はあのような形をとっているか。
理由はたった1つ。
見ているのは「第一印象」だけだからだよ。
【私】
えっ???
【社長】
分かってない顔だね。
じゃあ、ちょっと質問するけど、僕は暇だと思う?
【私】
いえ、お忙しいと思います。
【社長】
そうなんだよ。ぼくこう見えてとても忙しいんだよ。
じゃあ、さらに聞くけど、毎日僕に「時間をくれ」とか
「話を聞いてほしい」っていう人が平均何人くらいいるかわかる?
【私】
4~5にんくらいですか?
【社長】
はははっ、そうだよね。
全然足りないよ。もっと多い。ケタが2つ足りないよ!
【私】
えっ、100人超えてるということですか?
【社長】
そうだよ。
1日の平均でだよ。
じゃあ聞こう。毎日100人以上の人の話を漏れなく丁寧に
君は聞くことができるかい?
【私】
いえ、できません。。。
【社長】
そうだよね。もちろん私もそんなことはできないよ。
つまり、全員の話をすべて聞くことはそもそも不可能なんだ。
じゃあ、話を聞くが聞かないかの線引きは何ですると思う?
中身を知りたいけど物理的に時間がない。
じゃあどうやって振り分ける?
・・・・・そう、第一印象で振り分けるしかないんだよ。
「この人の話は聞いてもいいかな」という最初の印象でふりわける
しかないんだよ。
【私】
・・・・・・・・
【社長】
だから、最終面接では第一印象が私の基準をクリアしたかどうかが
判断基準だったんだよ。
内容は事前に把握済ということなんだよ。
ビジネスの世界では、忙しい人ほど第一印象を大事にしている人は多いよ。
さっき伝えたように、全員の相手はできないんだから。
だから君も目線を上げてほしい。
「なぜ自分の話を聞いてくれないんですか?」
など言っているようでは一流のビジネスパーソンにはなれないぞ。
「話を聞いてもらえる人になる」ことが先決。
そのための第一印象だよ。
順序を間違えないようにね。
【私】
そうだったんですね。
失礼なことを聞いてしまい申し訳ございませんでした。
そのような思いがあの面接にあったとは露ほども想像できていませんでした。
といったお話です。
長くなりましたがいかがでしたか?
私たちは時間に制約があります。
無限に人の話を聞けるわけではありません。
皆さんが話をしたいとか時間が欲しいと思うような人は、
他の人からも思われています。
忙しい人から「選ばれる」ためには第一印象での信頼感や
清潔感などはとても大切です。
私は自分のこの経験から第一印象の必要性について理解ができました。
人は見た目じゃない、中身だ!!
これ自体を否定はしませんが、その中身を全て知ることが物理的に
出来ないということに対して私の認識が甘かったと痛感しました。
皆さんはいかがお感じになりましたか?
もちろん「第一印象絶対大事教」を布教するなどということではありません。
これを機に、皆さんも是非第一印象の意味について
考えてみてはいかがでしょうか。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。