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ミスと失敗混同してませんか?

スタッフブログ

2025.09.08



こんにちは。代表の中谷です。
9月に入り、だいぶ暑さも落ち着いてきたころかと思います。
皆様のところはいかがですか?


今回は「ミス」と「失敗」について考えてみたいと思います!

皆さん、ミスも失敗も言葉はよく使いますよね?
でも、ミスと失敗の違いを説明してくださいといったら説明できますか?

私の経験上、説明できない方の割合の方が圧倒的に多いです。


ちなみに、
「失敗は若いうちにたくさんしておくべき」
といったニュアンスの言葉聞いたことありますよね?

でも、
「ミスは若いうちにたくさんしておくべき」
といったこと聞いたことありますか?

聞いたことありませんよね。
ということは、ここからも両者は違うということがわかります。

では何が違うのでしょうか?



その前に、両者の共通するところから見ていきましょう。

共通することは、どちらも
「行動したがうまくいかない(結果がでない)」ということです。
この点は皆さんもイメージつきますよね。

ではここからが本番です。

両者の違いとは??

それは、現状持っている「スキル・技術・知識」の枠内で
うまくできなかったのか、それとも枠外でうまくできなかったかの
違いです。

「スキル・技術・知識」の枠内でうまくできなかったものは
・・・ミス
「スキル・技術・知識」の枠外でうまくできなかったものは
・・・失敗

と呼びます。

自転車(2輪)を例に考えてみましょう。

自転車に乗れない方は申し訳ございません。
イメージしてみてください。


皆さん、自転車にいきなり乗ることはできましたか?

いきなり乗れた人は天才です。笑

基本的には自転車に乗れるようになるまでに練習して
たくさん転倒しますよね。

その時に転倒したものは全て「失敗」です。

まだ体が平衡感覚を持っていないのでそれを体に覚えさせる
必要があったわけです。

では、今自転車で転倒しますか?

基本的にはしないですよね。

でも、自転車で転倒する大人も少なからずいます。
これは「ミス」です。

安全確認を怠ったり、スマホを見ながら運転したりと
やるべきことをやらずに結果につながらないことは「ミス」です。

いかがでしょうか。
少しイメージできましたか??


では、これらを切り分けることは何の役に立つのでしょう?
それは皆さんの指導現場で効果を発揮します!

「ミス」・・・減らすためにしっかりと注意、指摘、指導する
「失敗」・・・まずは行動したことを認める。その後指導、指摘する

ミスは減らしていかないといけません。
ミスをした際にはしっかりと叱る(注意・指摘・指導)することが必要です。

しかし、失敗はいきなり叱ってはいけません。

失敗を恐れるようになることは非常に組織や本人に悪影響をもたらします。


そもそも、失敗をしないということは誇れることではありません。

失敗は新たな「スキル・技術・知識」を得る過程の中でうまくいかないことです。

つまりは、失敗がないということは新たな成長部分がないという可能性につながります。

組織にとって必要なことは、失敗を恐れずに成長のための
行動ができる環境を作ることです。


上記からすると、まず失敗した人には失敗したという行動そのものを
承認する必要があります。

「失敗するとひどく怒られるから失敗はしたくない」
となることは避けなければなりません。

そのうえで、次につながる指摘やアドバイスを行うということが
正しい順序をなります。


指導の際、このミスと失敗の区分けができていないために相手との
信頼関係が築けず苦労されている例に遭遇します。
是非皆様も、社内で指導に携わる方に「ミス」と「失敗」の違いを
お伝えいただきたいと思います。


ミスはダメ

  失敗かさねて

      一流に


最後までお読みいただきありがとうございました。

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