Blog ブログ

ハラスメントは2段階で考える!

代表ブログ

2025.09.24

こんにちは。
パンタグラフの中谷です。

最近、ありがたいことに
「ハラスメントのプロ」という認識が広がってきたようで、
さまざまなご質問をいただく機会が増えてきました。

その中で、特によくあるのがこの質問です。

「〇〇って、ハラスメントになりますか?」

この質問、とても大事ですし、
考えるきっかけとしてはとても良いことだと思います。

ただし、私がいつもお伝えしているのは、
ハラスメントは「2段階」で考えることが大切ということです。

2段階ってどういうこと?

その2段階とは、以下のようなイメージです。

  • イエローカード
  • レッドカード

サッカーなどでおなじみの判定ですが、
この考え方をハラスメントにも当てはめて考えると対応しやすくなります。

イエローカードとは?

これは、相手が「嫌だな…」と思って表面化させた状態です。

不快に感じたけど、まだ我慢している。
でも、内心では「うーん、これはちょっと…」とモヤモヤしている。
そこから相手に不満を表明する。

つまり、本人からの“不満のサイン”ですね。

これは、自分にはその気がないのに
相手からイエローカードをもらってしまう可能性があります。

ですが、これは仕方ない部分もあります。
なぜなら、不快に感じる基準は人それぞれ違うからです。

レッドカードとは?

ではレッドカードとは何か?

それは、イエローカード状態が続いた結果、
相手が会社や裁判所など第三者に訴え、
正式に「ハラスメント」と認定されてしまうこと
です。

つまり、外部のジャッジが入ってしまう段階です。

ここまで来ると、個人の問題では済まず、
企業としても大きなリスクを背負うことになります。

私たちにできることは?

結論から言えば、

イエローカードを完全に防ぐことは難しい。むしろくらうのはあたりまえ。
でも、レッドカードは防げる。

ということです。

なぜなら、イエローカードは相手の主観による部分が大きく、
意図せずに不快にさせてしまうことはどうしても起こるからです。

だからこそ、イエローカードのサインを受け取ったときに
「それでも変わらない」ことが一番危険なんです。

そのまま放置すれば、やがてレッドカードにつながってしまいます。

最後に

最近は、ハラスメントへの過度な恐れから
職場でのコミュニケーション自体が薄れているという話も耳にします。

でも、それでは本末転倒ですよね。

大切なのは、正しい理解を持って、普通に接すること。

そして、イエローカードの可能性に敏感でありつつも、
お互いの意思を伝え合えるような関係性を築くこと。

「怖いから何もしない」ではなく、
「正しく理解して行動する」ことが、
これからの時代にはより求められていくのだと思います。

ぜひ、今回の考え方が皆さんの中で
少しでも参考になれば嬉しいです!

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

この記事をシェアする